妊娠中に新型コロナウイルスに感染した人が愛知県では1週間に60人と、これまでで最も多くなり、周産期医療がひっ迫していることが分かりました。

愛知県産婦人科医会によりますと、ことしになってから妊婦の感染が急増し、週ごとの県内の新たな妊婦の感染者数は先月16日から2週連続で、これまでで最も多い60人に上っていることが分かりました。

感染した妊婦を受け入れている日赤愛知医療センター名古屋第二病院では、長時間に及ぶ可能性のある自然分べんでは、スタッフへの感染リスクが高いとして帝王切開で対応していて、先月は緊急の帝王切開が11人と第5波で最も多かった去年8月の2倍を超えています。



また、新生児の集中治療室=NICUが満床となり、出産直後に赤ちゃんだけ別の病院に移されるケースも出るなど周産期医療がひっ迫しているということです。

日赤名古屋第二病院の加藤紀子産婦人科部長は「これ以上増えると妊婦の安全を必ずしも担保できない状態になるのではないかとかなり危惧しています。妊娠中もワクチンは打てるので接種して自分と赤ちゃんを守ってほしい」と強く呼びかけています。