新型コロナウイルスの影響などで消費が伸び悩む沖縄県産の黒糖を活用しようと、地元のJAが防災備蓄用の黒糖の缶詰を開発しました。

沖縄県特産の黒糖は、近年の農業技術の向上と台風被害の減少で生産量が増えた反面、新型コロナウイルスの影響などで消費が伸び悩んでいます。



こうした中、JAおきなわは、黒糖のさまざまな商品への活用に取り組んでいて、このほど防災備蓄用の黒糖の缶詰を開発しました。



缶詰には、与那国島産の黒糖が100グラム入っていて、2年間の保存が可能だということです。

黒糖は、ミネラルが豊富で非常時の栄養補給に適し、調理せずに食べられるなど、備蓄品としての利点が多くあるとしています。



JAは今回、サンプルとして4万3000缶を製造していて、石垣市など自治体に寄贈して意見を集めるほか、賞味期限の長期化に取り組み、いずれは一般への販売を目指していくということです。



JA八重山支店の金城美沙江女性部長は「いざというときの非常食として、黒糖が合っていると思っていたので、よい商品ができたと思います。地元の人には、おやつだけではなく、防災食となることを知ってほしいと思います」と話していました。