4日開幕する北京オリンピックで金メダル獲得を目指すスキージャンプ女子のエース、高梨沙羅選手が会場のノーマルヒルのジャンプ台で初めて練習し、100メートルを超える大ジャンプを見せました。

1日、北京に入ったジャンプ女子の日本の選手たちは3日夕方から河北省の張家口にある「国家スキージャンプセンター」で初めて、本番のノーマルヒルのジャンプ台で練習しました。



このうち高梨選手は、気温マイナス15度前後の中、1回目にこれ以上飛ぶと危険とされるヒルサイズの106メートルに迫る104メートルの大ジャンプを見せました。



高梨選手は北京入りするまで本番のジャンプ台に形状が似ているというドイツのジャンプ台で練習を重ねていて、初めて飛ぶジャンプ台の感覚を確かめていました。



3日は気温や風の状況、それに寒さの感じ方などもチェックしたということです。



高梨選手は本番に向けて「この4年間で積み上げてきたものを出し切れる結果になったらいいなと思う」と話しました。



また金メダル候補でオーストリアのマリタ・クラマー選手が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され出場できなくなったことについては「彼女もオリンピックを最大の目標にしていたと思うし本当に心が痛く、自分がその立場になったら立ち直れるかわからない」と複雑な心境を明かしていました。



スキージャンプ女子は5日に行われます。