中東のイスラエルで、アメリカのブリンケン国務長官やイスラエルと国交を正常化したアラブ各国など6か国による外相会合が開かれました。
イスラエルのラピド外相はアラブ諸国との関係強化をアピールし、核開発を続けるイランを強くけん制しました。

イスラエル南部のネゲブ砂漠で28日、アメリカのブリンケン国務長官のほか、エジプトやUAE=アラブ首長国連邦など6か国の外相による会合が開かれました。

イスラエルとアラブ諸国は長年パレスチナ問題をめぐり対立してきましたが、おととし、アメリカのトランプ前政権の仲介でUAEやバーレーンなどがイスラエルとの国交正常化に合意しました。

複数のアラブ諸国の外相が同時にイスラエルを訪問するのは今回が初めてで、会合ではイランの核開発や地域の安全保障などについて協議したということです。

会合のあとの共同記者会見で、イスラエルのラピド外相は「私たちが作り上げた新たな枠組みは、私たちの共通の敵であるイランを威嚇し、抑止するだろう」と述べてアラブ諸国との関係強化をアピールし、敵対するイランを強くけん制しました。

また、ペルシャ湾を挟んでイランと向き合うバーレーンのザヤニ外相はテロ対策の強化やイランの核開発に対応する必要性を訴え、イスラエルの懸念に理解を示しました。