東京・秋葉原でいま人気となっているトレーディングカードゲーム、キャラクターの描かれたカードを出し合って対戦者どうしが対面で遊びます。コロナ禍で人との付き合いが減っていたなかで、カードゲームを通して仲間や友人ができた人も少なくありません。そうしたつながりを糧にして、自らの夢をかなえようとしている人に出会いました。

(報道局映像センター・カメラマン 奧村翔平)。
※動画6分1秒です。データ放送ではご覧になれません。

和歌山県出身の清水理子さんです。8年前に一人で東京にやってきました。
時間を見つけては秋葉原でカードの収集や対戦をしています。
「カードを始めたころはコレクターになろうと思っていました。でも、対戦を見ていたら自分も戦いたくなってきて」。

清水さんは、東京のアイドルグループ「虹のコンキスタドール」のメンバーとして、6年前からアイドルとして活動しています。

新型コロナの感染拡大にともない、握手会やライブ活動は自粛となり、ファンとのふれあいも激減しました。周囲には親しい友人もおらず、孤独感を募らせていたといいます。

「寂しかった、秋葉原をずっと1人で歩き回っていて、趣味がなかったので本当に仕事がないと何もない」

そうしたなか、1年ほど前に出会ったのがトレーディングカードゲームです。最初は見ているだけでしたが、楽しそうに遊ぶ人たちを見ているうちに、自分も参加したいと思うようになりました。

ゲームがきっかけで、東京での友人ができました。出会いが苦境を乗り越える原動力になったといいます。
「めちゃくちゃ楽しい。本当にこうやって直接会って対戦することで、ここまで頻繁に会える仲になれたのかなって」。

カードゲームで生まれる新しい出会い

去年3月に秋葉原駅前にオープンしたトレーディングカードの専門店です。1日1000人以上が訪れます。

キャラクターが描かれたカードを出し合って対戦するトレーディングカードゲーム。自分の出したカードと相手の出したカードの強さで勝敗が決まります。強いカードを出すには条件を満たさなければならないため、決められた山札の枚数の中で武器や魔法、サポート道具をどう使うかなど様々な要素を踏まえて判断していきます。

相手の表情を読みながらのかけひきがゲームの醍醐味です。そのためリアルな相手と対面で対戦したいと大勢の人でにぎわっています。

カードゲームで繋がる人たち

仕事終わりの時間帯、カードゲームを通じて知り合い友達になったという社会人のグループがいました。対戦相手がランダムに決まる試合に参加しているうちに話すようになり、仲良くなったということです。「週の半ばで憂うつ」という水曜日に必ず集まり、終電近くまでカードゲームをして楽しんでいるそうです。

<医療関係に勤める女性>

「コロナ禍でみんなで飲み会というのが一切なくなってしまった、対面でプレイするのでほかの趣味より友達が増えやすいのがカードゲームの魅力です。仲良くなって温泉旅行に行くまでの仲になりました」

<音楽関係で働く男性>

「結構自粛が多かったと思うが、そういった抑制があったからこそ、実際に人と対面して遊ぶことの楽しさをいっそう強く感じられた」

新しい生活が少しずつ

At the end of last year, there was a happy event for Shimizu-san, who continues to work as an idol.


“Let’s all shout out loud and have fun today!”


For the first time in three years, “voicing” at live performances has returned.

The atmosphere of the past is reviving.

Shimizu-san is dreaming of performing at the Nippon Budokan for the second time and working as a solo artist.

The people-to-people connections that have supported the hearts of people during the corona crisis have led to the strength to pursue their dreams again as daily life gradually returns to what it used to be.


"Just hearing the voices of the fans brought tears to my eyes. If I hadn't encountered the card game, I would have broken my heart to come this far. It's not about the warmth, but the face I felt that it was important to directly see and talk about it.”