滋賀県野洲市の幹部職員が、市長からどなられるなどのパワハラ被害を受けたと訴え、これを受けて市が第三者委員会を立ち上げ、調査を始めることになりました。市長は「叱責したことはあるがパワハラとは考えていない」と否定しています。

パワハラ被害を訴えているのは、野洲市の部長級の男性職員2人で、28日市役所で会見を開きました。

それによりますと2人は、栢木進市長から今月の市議会のあと、答弁内容について「ええかげんにせえよ」などとどなられたほか、去年から今月にかけて、幹部会議で鉛筆を投げつけられたなどとしていてます。

1人はストレスから不眠症になり治療を受けていると訴えていて、今月、市にパワハラの調査を要望しました。

これに対し、栢木市長は28日の定例会見で「職務の中で叱責したことはあるが、パワハラだとは考えていない。意見の食い違いで感情的になり、鉛筆を投げてしまったことはあるが、その後、反省し謝罪した」などと述べました。

市は今後、第三者委員会を設置して関係者からヒアリングを行うなど調査を始める方針です。

野洲市では、市立病院の建て替え整備計画が大きな課題となっていて、パワハラ被害を訴えた幹部職員はいずれも病院の整備計画の担当者だということです。