奈良県天理市は、新型コロナウイルスの感染が学校などでも広がっているとして、学校や保育所などで働く人を対象に3回目のワクチン接種を優先的に進めることになり、5日から接種を始めました。

優先接種が始まったのは、天理市内の学校や幼稚園に勤める教職員や、保育所やこども園の職員、それに学童保育の指導員などです。



会場となった「天理よろづ相談所病院」には事前に予約をした90人が訪れ、3回目のワクチン接種を済ませていました。



国はワクチンの予約枠に余裕がある自治体では、64歳以下の人への接種を前倒しで行うことを認めていて、天理市は学校現場などでの感染が相次いでいるとして、優先接種を決めました。



訪れた小学校教諭の男性は、「コロナが流行し、自分としても怖いのと、子どもたちに安心してもらいたいと思い受けに来ました。優先接種をしてもらいありがたいです」と話していました。



天理市新型コロナウイルスワクチン接種実施本部の西※ツジ健一事務局長は「学校や保育の現場では感染が拡大している状態なので、優先接種によって、現場の感染対策を強化していきたい」と話していました。



このほか、天理市では6日から警察や消防などを対象にした優先接種も始めることにしています。