大学入学共通テストの追試験と再試験が29日と30日の日程で行われ、新型コロナや津波警報などの影響で本試験を受けられなかった受験生1800人余りが試験に臨みます。

「大学入学共通テスト」は、今月15日と16日の本試験を受けられなかった受験生のため、29日と30日、追試験と再試験が行われ、合わせて1800人余りが全国50の会場で受験する予定です。



このうち追試験の対象は1658人で、新型コロナに感染したり濃厚接触者となったりして、受験できなかった463人と、津波注意報の影響で列車が運休するなどした6人、東京大学の前で受験生が切りつけられた事件の影響で精神的に動揺して試験を受けられなかった4人などが含まれています。



共通テストをめぐっては、本試験初日の今月15日、試験中に世界史の問題用紙が撮影されて外部に送られる不正が行われた疑いがあることから、試験を実施する大学入試センターが、会場となる大学などに試験室内を十分見回るなど不正行為を未然に防止するよう通知しています。



また文部科学省は急速な感染拡大を受け、新型コロナの影響で本試験に続いて追試験も受けられなかった際の救済策として、個別入試で合否判定するよう、各大学に異例の要請をしています。