埼玉県は、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているとして、患者用の病床を最大限に増やすよう医療機関に要請するなど新たな対応をとることを決めました。

埼玉県では、現在995ある病床の使用率は11.3%ですが、新たな感染の確認が去年夏の第5波の際の1.5倍のペースとなるなど感染が急速に拡大しています。



こうした状況を受け、埼玉県の大野知事は病床の体制を現在の995床から最大の2176床に移行することを決め、医療機関に要請したことを明らかにしました。



また、オミクロン株の患者についてデルタ株と同様に症状に応じて宿泊施設や自宅での療養を可能としたということです。



このほか、大野知事は8日からの3連休に新年会や成人式、それに旅行に行く人に対して、感染対策の徹底を呼びかけるとともに、全員が検査を受けて陰性となっている場合を除いて、長時間の会食や県境をまたぐ移動はできるかぎり避けるよう呼びかけました。



大野知事は「病床にはまだ余裕があるが、このペースで感染が広がると病床が足りなくなるので予防的な措置として確保した。いつ強い要請をせざるをえない状況になるか、予断を許さないので、基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」と述べました。