ことし10月に行われた衆議院議員選挙をめぐり、山口県の小松一彦副知事が、山口3区から立候補した候補者の後援会の入会申込書を部下に配らせて県の職員らを勧誘したなどとして、警察は近く、公務員の立場を利用して選挙運動を行うことを禁じた、公職選挙法違反の疑いで書類送検する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かりました。



任意の事情聴取に対し、容疑を認めているということです。

捜査関係者によりますと山口県の小松一彦副知事は、ことし10月に行われた衆議院議員選挙をめぐり、山口3区から立候補した自民党の林芳正外務大臣の後援会の入会申込書を部下に配らせて県の職員らを勧誘するなどした疑いがあるということです。



警察が県の職員に任意で事情を聴くなど捜査を進めた結果、入会申込書を配らせて勧誘するなどした行為について、公務員の立場を利用して選挙運動を行うことを禁じた、公職選挙法違反の地位利用の疑いがあると判断し、近く小松副知事を書類送検する方針を固めました。



捜査関係者によりますと、任意の事情聴取に対し容疑を認めているということです。



小松副知事は、昭和54年に山口県の職員となり、県の健康福祉部長などを経て去年4月から副知事を務めています。



NHKの取材に対し「捜査当局が何らかの判断をしたあとに説明する機会を設けたいと思っている」と話しています。