茨城県古河市の高齢者施設で、入所していた当時76歳の男性の血管に空気を注入して殺害したとして逮捕された35歳の元職員が、男性が死亡した当日に、退職を申し出ていたことが警察への取材でわかりました。
これまでのところ元職員と被害者の間に目立ったトラブルは確認されていないとということで警察は詳しいいきさつを調べることにしています。

茨城県古河市大和田の無職、赤間恵美容疑者(35)は去年7月、当時勤めていた古河市仁連の介護老人保健施設で入所していた吉田節次さん(当時76)の血管に空気を注入して、殺害したとして8日、殺人の疑いで逮捕されました。
赤間容疑者は当時、介護職員として働いていましたが、看護師の資格を持っていて、警察によりますとシリンジと呼ばれる器具を使って吉田さんの点滴用のチューブから空気を注入したとみられるということです。
また、事件の2か月ほど前から施設に勤務していたものの、吉田さんが死亡した当日に自己都合での退職を申し出て、施設を辞めていたということです。
一方、これまでの調べで職場や吉田さんとの間のトラブルは確認されていないということで、警察は事件の詳しいいきさつを調べています。