大手化学メーカーの旭化成は、新しい社長に、会社発祥の地である宮崎県延岡市出身の工藤幸四郎常務が昇格する人事を決めました。

旭化成は28日、取締役会を開き、小堀秀毅社長が4月1日付けで代表権のある会長に就任し、後任の社長に常務の工藤氏が昇格する人事を決めました。



経営トップの交代は6年ぶりです。



工藤氏は62歳。



会社発祥の地で、グループ最大の製造拠点にもなっている宮崎県延岡市の出身で、繊維事業本部長や大阪支社長などを務めてきました。



旭化成はことし、創業から100年を迎え、4月の新年度からは新たな経営計画が始まることも踏まえ、新しい体制のもとで事業の見直しなどを進めていくとしています。



工藤氏は、オンラインで開かれた記者会見で「コロナ禍で世の中が非常に大きく変革しようとしている中で、新事業をどれだけ創出できるかが非常に大きな課題だ」と述べ、事業の改革に意欲を示しました。