今月22日に、大分県などで震度5強の揺れを観測した地震のあと、操業を停止していた大分市の東芝の半導体工場が、26日午前、一部で操業を再開しました。


ただ、全面復旧のめどはたっていないということです。

東芝の子会社で、自動車やスマートフォンなど家電向けの半導体を製造している、大分市の「ジャパンセミコンダクター大分事業所」は、今月22日の地震の後、半導体装置に使われているガラスにひびが入るなどの破損が見つかり、操業を停止していました。



会社によりますと、工場には2種類の生産ラインがあり、このうち1種類については、装置の点検や部品の取り替えが終わり、26日午前から操業を再開したということです。



一方、別の生産ラインについては、装置の修理などが続いていて、会社によりますと、工場の全面復旧のめどはたっておらず、今後の出荷にどの程度、影響するかは不明だとしています。



東芝は「一刻も早く生産ラインを再開できるよう準備をしている。顧客への影響を最小化したい」と話しています。