去年1年間の小売りや外食の売り上げは、主なスーパーとデパートではいわゆる巣ごもり需要などから食料品の販売が好調で前の年と比べ増加した一方、主な外食チェーンは緊急事態宣言などの影響で2年連続の減少となりました。

日本チェーンストア協会によりますと、全国の主なスーパー1万1897店の去年1年間の売り上げは13兆2134億円で、既存店どうしの比較で前の年に比べ2.3%増え、2年連続の増加となりました。



また、日本百貨店協会によりますと去年1年間の全国のデパートの売り上げは4兆4182億円と、既存店どうしの比較で5.8%増え、4年ぶりの増加となりました。



これは新型コロナウイルスの影響で引き続き自宅での食事の需要が高く食料品の販売が好調だったことに加えて、秋以降は感染状況が落ち着き、デパートでは時計や宝飾品といった高額品の売れ行きが持ち直したのが要因です。

一方日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの去年1年間の売り上げは緊急事態宣言などの影響で居酒屋やバーなどが大幅に落ち込んだことから、前の年を1.4%下回り、2年連続の減少となりました。



日本フードサービス協会は「今月に入りオミクロン株の影響が広がっていて、感染拡大が収まるまで厳しい状況が続くだろう」としています。