テレビやレコーダーなどデジタル家電の去年1年間の国内出荷額は、いわゆる巣ごもり需要が一巡したため、前の年から減少しました。

電機メーカーなどでつくるJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、去年1年間のデジタル家電の国内出荷額は1兆3126億円で、前の年を1.1%下回りました。



このうち薄型テレビの出荷台数は、新型コロナの感染拡大を受けたいわゆる巣ごもり需要で上半期は増加傾向にありましたが夏以降は前年割れが続き、年間では0.7%の減少となりました。



ただし、薄型テレビのなかでも50インチ以上の大型テレビは10.4%、有機ELのテレビは40.6%、いずれも増加していて、東京オリンピック・パラリンピックの開催が1つの要因となったということです。



一方、カーナビの出荷台数は、半導体不足などに伴う自動車メーカーの減産の影響を受け、8.4%の減少でした。



今後の見通しについてJEITAでは「巣ごもり需要は一巡したが、去年の年末商戦は堅調でテレビの一部など出荷が伸びている品目もあり、今後に期待したい」と話しています。