ウクライナ情勢が緊迫化し、アメリカのバイデン政権が日本政府にLNG=液化天然ガスをヨーロッパに融通できないか要請してきたことについて、萩生田経済産業大臣は外交上のやり取りは発言を控えるとしたうえで「LNGの最大規模の輸入国として国際社会にどのように貢献できるのか検討していく」と述べました。

関係者によりますと、緊張が続くウクライナ情勢をめぐって、アメリカのバイデン政権が日本政府に、日本が輸入するLNG=液化天然ガスの一部をヨーロッパ向けに融通できないか要請してきたことが分かっています。



これについて、萩生田経済産業大臣は閣議のあとの記者会見で、外交上のやり取りについては発言を控えるとしたうえで「日本はLNGの最大規模の輸入国として市場の発展をけん引してきた。こうした立場からも一般論として国際社会にどのように貢献できるのか検討していきたい」と述べました。



また、具体的な貢献策について問われたのに対し、萩生田大臣は「この冬は非常に寒いと予測される中で、国民生活に影響を与えることがないよう、国内で電気を含めたエネルギーを確保したうえで何かできる対策があるか検討する」と述べました。