アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックは25日、変異ウイルスのオミクロン株に対応した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を開始したと発表しました。

ファイザーとビオンテックの発表によりますと、臨床試験は18歳から55歳のおよそ1400人を対象に行われます。



オミクロン株に対応した新型ワクチンを


▽まだワクチンを接種していない人に3回、接種するほか、


▽すでに現在のワクチンを2回接種した人に追加で接種したり、


▽現在のワクチンの追加接種を終えた人に4回目として接種をしたりして、安全性や免疫の反応を調べます。



WHO=世界保健機関の専門家は現在のワクチンには重症化や死亡を防ぐ十分な効果があり、現時点では変異ウイルスに対応したワクチンは必要ないという考えを示しています。



ビオンテックのシャヒンCEOは「現在のワクチンはオミクロン株に対して感染や軽い症状を防ぐ効果が減少している。この臨床試験はこれまでの変異ウイルスに対するものと同じ程度の予防効果をもたらすとともに、効果の持続時間が長いワクチンを開発するためのものだ」とコメントしています。