韓国軍の関係者は、北朝鮮が軍事パレードの準備を進めている兆候があると明らかにし、来月以降、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の父キム・ジョンイル(金正日)氏の生誕80年などの節目を控えて、実施の時期などを注視していくとしています。

韓国軍の関係者が20日、記者団に明らかにしたところによりますと、北朝鮮が軍事パレードの準備を進めている兆候があるということです。



また、差し迫った状況ではないとしたうえで、実施の時期などについては注視していかなければならないと説明しています。



これに関連して韓国の通信社、連合ニュースは、軍事パレードの予行演習にも使われる首都ピョンヤン郊外のミリム(美林)飛行場で軍のトラックや軍人が頻繁に移動しており、早ければ来月16日の、キム・ジョンウン総書記の父キム・ジョンイル氏の生誕80年に合わせて軍事パレードが行われる可能性があると伝えています。



正規軍による軍事パレードが行われれば「北極星5」と記された、新型とみられるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルなどを公開した去年1月以来となります。



北朝鮮は、19日開かれた朝鮮労働党の政治局会議で、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験や核実験の中止の見直しを検討することを示唆したほか、キム・ジョンイル氏の生誕80年と、4月15日のキム総書記の祖父キム・イルソン(金日成)氏の生誕110年を盛大に祝うことを決めていて、軍事パレードをめぐる今後の動向に関心が集まりそうです。