政府は、変異ウイルスが急拡大している大阪や兵庫で病床がひっ迫しているとして支援に全力を挙げるとともに、感染状況が悪化している埼玉、神奈川、愛知については、知事からの要請があれば「まん延防止等重点措置」の適用を検討する方針です。

新型コロナウイルスの現在の感染状況について、政府の分科会の尾身会長は14日、「いわゆる第4波と言って差し支えないと思う」と指摘しました。

感染力が強い変異ウイルスが急拡大している関西では、いずれも「まん延防止等重点措置」が適用されている大阪府で1日の感染確認が2日連続で1000人を超えこれまでで最も多くなったほか、兵庫県でも初めて500人を超えました。

政府は、大阪と兵庫では、医療提供体制がひっ迫しているとして、病床の確保や看護師の派遣などの支援に全力を挙げることにしています。

一方、変異ウイルスについて、厚生労働省の専門家会合は、関西だけでなく、東京都や愛知県など多くの地域で割合が上昇し、従来のウイルスから急速に置き換わりが起きつつあると指摘しています。

政府は、感染状況が悪化している埼玉、神奈川、愛知については、知事からの要請があれば「重点措置」の適用を検討する方針で、各県での対策による効果を見極めながら、専門家の意見も踏まえて判断することにしています。