アメリカ政府高官は、バイデン大統領の意向を受け、アーミテージ元国務副長官などの代表団が台湾を訪れ、台湾の当局者と会談すると明らかにしました。バイデン政権の発足後、元高官らの派遣が明らかになったのは初めてで、台湾を重視する姿勢を示すねらいもあるとみられます。

アメリカ政府高官はバイデン大統領の意向を受けて、共和党のブッシュ政権で国務副長官を務めたアーミテージ氏、民主党のオバマ政権で国務副長官を務めたスタインバーグ氏、民主党の上院議員だったドッド氏の3人が非公式の代表団として、13日からの日程で台湾を訪れることを明らかにしました。

訪問は、台湾との断交に際し、アメリカ議会が中心になって関係を維持することを定めた「台湾関係法」の制定から4月で42年となったのにあわせたもので、3人は現地で台湾の当局者と会談するということです。

この高官は、3人はバイデン大統領と個人的に親しいとしたうえで、「台湾に対するアメリカの関与について重要なシグナルを送るものだ」と強調しています。

バイデン政権は台湾との当局者どうしの交流を促進するための新たな指針を設けるなど、台湾との関係を深めています。

バイデン政権の発足後、政府の元高官らの台湾への派遣が明らかになったのは初めてで、台湾を重視する姿勢を示すねらいもあるものとみられます。