韓国の大手電機メーカーLG電子は5日、スマートフォンを含む携帯電話の事業について、価格競争が激化する中、業績の不振が続いたことから撤退すると発表しました。

韓国のLG電子は5日、スマートフォンを含む携帯電話の事業を、ことし7月末で終了すると発表しました。

撤退の理由については「価格競争がより厳しくなる中、成果を出せなかった」と業績の不振が続いたことを挙げています。

高級機種の市場で、アメリカのアップルや韓国のサムスン電子に引き離されている一方、低価格帯の機種についても、中国メーカーなどに押されていたことが要因とみられます。

韓国の通信社、連合ニュースなどによりますと、LG電子は1995年に携帯電話事業に参入して、一時はサムスン電子やアップルに次ぐ世界シェア3位になりました。

しかし、2015年以降は販売が落ち込み、この間の累積赤字は5兆ウォン、日本円で4900億円規模に達しているということです。

LG電子は今後、成長が見込める事業に集中するとしたほか、携帯電話事業から撤退しても次世代通信規格6Gに備えて、モバイル技術の研究開発は進めるとしています。