東日本大震災から10年となるのを前に、台湾で最も高いビル「台北101」に日本と被災地を支援した台湾の友情や、東京オリンピックの成功を祈るメッセージがともされました。

これは台湾との窓口機関「日本台湾交流協会」が主催しました。台北101の壁面には23日夜、「日台友情」や「東京オリンピックが順調に開かれますように」「新しい1年、手を携えて頑張りましょう」などの文字が映し出されました。

現地で開かれた式典で日本台湾交流協会の泉裕泰代表は「自然災害に遭っても感染症が広がっても、この10年来、日本は台湾の人たちの友情をずっと心に刻んできました」と述べました。

台湾の蔡英文総統は動画でメッセージを寄せ「日本が団結して試練を乗り越え、半世紀ぶりの東京オリンピックを開催できるよう祈っています。台湾は日本を応援し続けます。台湾と日本の友情が長く続くことを願います」と述べました。

式典には、東京オリンピックへの出場が決まっている台湾の選手も出席しました。

日本台湾交流協会は東日本大震災から10年となることしを「日台友情の年」として、200億円以上の義援金を贈るなどした台湾に感謝の気持ちを伝える行事を今後も催すことにしています。