上川法相「法律違反行為など未然防止を」検察庁幹部会議で9月30日 12時12分

全国の検察庁の幹部らを集めた会議で、上川法務大臣は、東京高等検察庁の黒川元検事長が賭けマージャンの問題で辞職したことを踏まえ、「職員が法律に違反する行為などに及べば、国民からの信頼が損なわれることになる。未然に防ぐことが重要だ」と訓示しました。

法務省で開かれた会議には、全国の高等検察庁の検事長や地方検察庁の検事正などおよそ70人が参加しました。



この中で、上川法務大臣は「児童虐待や性犯罪は社会的関心が高く、政府全体として対策に取り組んでいる重要な課題だ。社会的背景や家族特有の事情を踏まえて、虐待に至った原因を見極めるとともに、性犯罪については、被害者心理を十分に理解し、事案の解明に努めてほしい」と述べました。



そして、東京高等検察庁の黒川元検事長が、賭けマージャンの問題で辞職したことを踏まえ、「職員がひとたび法律に違反する行為などに及べば、国民からの信頼が損なわれることになる。未然に防ぐことが重要であり、いま一度襟を正して範を示すことはちろん、その芽を摘み取ることができる環境づくりに努めてほしい」と訓示しました。



また、林眞琴検事総長は「検察は10年前の大阪地検の不祥事などを契機にさまざまな改革を進め、国民の信頼回復に努めてきた。一人一人がいま一度、検察の理念に立ち返り国民の期待に応えてほしい」と訓示しました。