大相撲の横綱審議委員会が開かれ、春場所で初優勝した関脇の若隆景について高村正彦委員長は「これからもさらに完成度が高まると期待を持たせる取り口だった」と今後への期待を示しました。
横綱審議委員会は28日夕方、東京 両国の国技館で開かれ、会合の後、高村委員長が記者会見に臨みました。
高村委員長は春場所を途中休場した横綱 照ノ富士について「大変残念だったが、ひざを治して早く場所に帰ってきてほしい。ひざがよくなることをわれわれは祈るしかない」と復帰を願いました。
そのうえで、初優勝を果たした若隆景について「完成度の高い相撲取りで、伸びる余地がどれくらいあるかなと思っていたが、さらに完成度を高めてきた。これからもさらに完成度が高まると期待を持たせる取り口だった」と相撲内容を評価し、今後への期待を示しました。
一方で大関陣については「御嶽海は期待から見ればもの足りないし、あとの2人の大関にはもうひとふんばりしてほしい」と奮起を促しました。
高村委員長は28日の委員会が委員長として最初の会合で「委員長の間に横綱昇進の諮問を受けて、その諮問に『いいですよ』と答申できるような人が現れてくれれば」と話していました。