来月4日に開幕する北京パラリンピックの日本選手25人が発表され、主将はアルペンスキーで2大会連続の金メダル獲得を目指す村岡桃佳選手が、旗手はクロスカントリースキーの川除大輝選手がそれぞれ務めることになりました。

北京パラリンピックの日本選手団について、JPC=日本パラリンピック委員会は8日、選手25人と監督やコーチなど41人の合わせて66人を派遣すると発表しました。



選手団の主将は、アルペンスキー女子で2大会連続の金メダル獲得を目指す村岡選手が務め、旗手は、2019年の世界選手権で金メダルを獲得し、クロスカントリースキー男子で2大会連続のパラリンピック出場となる川除選手が務めます。



このほか、アルペンスキーでは、5大会連続出場で、バンクーバー大会とソチ大会で合わせて3つの金メダルを獲得している狩野亮選手や鈴木猛史選手など12人が選ばれました。



また、クロスカントリースキーとバイアスロンでは、これまで6回のパラリンピックで3つの金メダルを獲得し今大会を集大成と位置づける新田佳浩選手など8人が選ばれています。



さらに、スノーボードには、ともにメダル獲得が期待される小栗大地選手や岡本圭司選手など5人が出場します。



北京パラリンピックに出場する選手については、今後、国際パラリンピック委員会と国際競技団体で選ぶ枠が発表される予定で、日本選手は最大5人が追加される可能性があるということです。



北京パラリンピックは、来月4日に開幕し、13日までの10日間の日程で開催されます。

村岡選手「引っ張っていけるよう 精いっぱい務める」

旗手を務めた前回のピョンチャン大会に続いて、北京大会では主将を務める村岡桃佳選手は「私自身1人の選手として、人としてまだまだ未熟で私が主将として日本選手団の先頭に立つことができるのか、不安がないと言えばうそになるが、誰かの後ろをついてばかりの自分を卒業する機会だとも思っている。私が引っ張っていけるよう、私なりに精いっぱい務め、日本選手団の活躍で、笑顔や希望を日本中、そして世界中に届けられるよう全力を尽くします」とコメントしています。

川除選手「旗手という大役にふさわしい成績を」

日本選手団の旗手を務める川除大輝選手は「4年前の自分より成長した姿を見せ、旗手という大役にふさわしい成績を収められるように精進していきたい。パラリンピックを通して勇気や元気を少しでも伝えられれば」とコメントしています。

北京パラリンピック出場の日本選手一覧

▼アルペンスキー(12人)


▽青木大和選手(27)は初出場です。


▽狩野亮選手(35)は5大会連続の出場です。これまでのパラリンピックで3つの金メダルを含む4つのメダルを獲得しています。


▽神山則子選手(48)は初出場です。


▽小池岳太選手(39)は5大会連続の出場です。


▽鈴木猛史選手(33)は5大会連続の出場で、これまでに金メダル1つを含む3つのメダルを獲得しています。


▽高橋幸平選手(21)は2大会連続の出場です。


▽田中佳子選手(46)は2大会ぶり4回目の出場です。


▽東海将彦選手(48)2大会ぶり3回目の出場のベテランです。


▽本堂杏実選手(25)は2大会連続の出場です。


▽三澤拓選手(34)は5大会連続の出場です。


▽主将を務める村岡桃佳選手(24)は冬のパラリンピックでは3大会連続の出場です。前回のピョンチャン大会では金メダル1つを含む5つのメダルを獲得しました。


▽森井大輝選手(41)は6大会連続の出場です。前回のピョンチャン大会まで4大会連続で銀メダルを獲得しています。



▼クロスカントリースキーとバイアスロン(8人)


▽阿部友里香選手(26)は3大会連続の出場です。


▽岩本啓吾選手(26)は3大会連続の出場です。


▽岩本美歌選手は今大会の日本選手団最年少の18歳で、パラリンピック初出場です。


▽川除大輝選手(20)は2大会連続の出場で今大会では旗手を務めます。


▽佐藤圭一選手(42)は冬のパラリンピックには4大会連続の出場です。


▽出来島桃子選手(47)は5大会連続の出場です。


▽新田佳浩選手(41)は7大会連続の出場です。これまでに3つの金メダルを含む5つのメダルを獲得し今大会を集大成の舞台としています。


▽森宏明選手(25)はパラリンピック初出場です。



▼スノーボード(5人)


▽大岩根正隆選手(41)はパラリンピック初出場です。


▽岡本圭司選手(39)はパラリンピック初出場です。


▽小栗大地選手(41)は2大会連続の出場です。


▽小須田潤太選手(31)は冬のパラリンピックには初出場です。


▽田渕伸司選手(40)はパラリンピック初出場です。