来月4日に開幕する北京オリンピックをめぐって、アメリカなどが政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を表明する中、中国政府は、オリンピックの開会式に出席するため、25の国から国家元首などが訪れると発表しました。

中国外務省は28日、来月4日に開幕する北京オリンピックの開会式に出席するため、ロシアのプーチン大統領や旧ソビエトの中央アジアの5か国の大統領など25の国の代表が中国を訪れ、習近平国家主席が歓迎レセプションを行うと発表しました。



また、国連のグテーレス事務総長やWHO=世界保健機関のテドロス事務局長なども中国を訪れるということです。



これについて、中国外務省の趙立堅報道官は28日の記者会見で「北京オリンピックには多くの国の代表が出席する」と述べ、歓迎の意を示しました。



北京オリンピックをめぐっては、アメリカやイギリスなどが中国の人権問題などを理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を表明し、日本政府も閣僚などの派遣を見送る方針を示しています。



王毅外相は26日、アメリカのブリンケン国務長官との電話会談で「アメリカは北京オリンピックへの妨害をやめるべきだ」と述べるなどいらだちを強めていました。