北京オリンピックの開幕を前に、日本選手のトレーニングや調整などをサポートする施設が現地に設置され、27日から運用が始まることになりました。

サポート施設は、JSC=日本スポーツ振興センターがオリンピックとパラリンピックに出場する日本選手を支援するため2012年のロンドンオリンピックから現地に設置していて、北京大会では選手村が正式にオープンする27日から運用が始まります。

サポート施設は、北京と河北省の張家口のそれぞれの選手村周辺に設置され、このうち張家口の施設はウエイトトレーニングの機器や有酸素運動ができるマシンが設置されるほか、電気や超音波による治療器など、体のケアができるスペースも用意されています。



一方、北京の施設は、体のケアができるスペースや医療的なサポートなど一部の機能に限られるということです。



また、コロナ禍で開催される今大会はオンラインを使ったサポートを充実させることにしていて、国内の支援拠点とオンラインで結んで、メンタル面の相談や栄養面でのアドバイスなども行うということです。

スポーツ庁の室伏長官は26日の記者会見で「現地に派遣するスタッフの数を相当、絞っているが、その制限の中でも選手が全力を尽くせるよう最大限できることをしたい」と述べ、選手たちの支援をできるだけ充実させたいという考えを示しました。