体操女子で、ロンドン大会から2大会連続でオリンピックに出場した寺本明日香選手が、ことし4月に予定されている全日本選手権を最後に、現役を引退することになりました。

寺本選手は26日、所属企業を通して、ことし4月に行われる予定の全日本選手権を最後に、現役を引退すると発表しました。



寺本選手は愛知県出身の26歳。



2012年のロンドン大会でオリンピックに初めて出場し、団体で8位に入りました。



さらに続くリオデジャネイロ大会では、団体で4位に入ったほか、個人総合では8位に入り、日本選手として52年ぶりの入賞を果たしました。



東京オリンピックに向けては、アキレスけんを断裂する大けがから復帰したあと、代表選考を兼ねた去年の全日本選手権とNHK杯に出場しましたが、2つの大会の合計得点で5位となり、4人の代表枠には届きませんでした。



寺本選手は、「いろんな感情を味わった全日本選手権で、感謝の気持ちとこれまでの体操人生のすべての思いを込めて演技したい。自分の心と体にある最後の力を絞りきって最後までやり遂げます」とコメントしています。



個人総合の全日本選手権は、東京体育館で4月23日から2日間にわたって行われる予定です。