プロ野球の9月の月間MVPが発表され、パ・リーグの投手部門ではオリックスの山本由伸投手が6月と7・8月に続き3回連続で受賞しました。

山本投手は9月、リーグトップに並ぶ4勝を挙げて5月から続く自身の連勝を「12」に伸ばしたほか、リーグ2位の34個の三振を奪い、リーグ3位の防御率0.90の成績を残しました。

山本投手は6月と7・8月に続いて3回連続4回目の受賞です。

パ・リーグでの3回連続受賞は平成25年に5回連続で受賞した楽天の田中将大投手以来2人目です。

パ・リーグの打者部門ではソフトバンクの柳田悠岐選手がリーグトップの打率3割5分8厘をマークし、8回目の受賞となりました。

一方、セ・リーグの打者部門では広島の鈴木誠也選手がいずれもリーグトップの打率3割8分1厘、ホームラン13本をマークし、球団記録に並ぶ6試合連続ホームランを打つ活躍で、7・8月に続いて2回連続で受賞しました。

投手部門も同じく広島の床田寛樹投手で、自身初となる完封勝利を含め3勝を挙げて防御率0.93の好成績を残し、プロ5年目で初受賞となりました。

広島から投打でのダブル受賞は平成18年7月の黒田博樹投手と栗原健太選手以来、15年ぶりです。

オリックス山本「優勝できるよう全力で」

パ・リーグの投手部門で3回連続4回目の受賞を果たしたオリックスの山本由伸投手は「毎試合、最少失点で勝てているので、いい状態をキープできている」と話しました。

オリックスは5日の試合を終えて、2位ロッテと1.5ゲーム差の首位に立っていて、山本投手は25年ぶりのリーグ優勝に向けて「2位と3位を突き放して、優勝できるように全力でやっていきたい。自分としてはとにかく勝つことを一番に、チームの一員としてしっかりやっていきたい」と意気込んでいました。

ソフトバンク柳田「裏方さんのおかげ」

パ・リーグの打者部門で去年10、11月以来、8回目の月間MVPに輝いたソフトバンクの柳田悠岐選手は「満足のいく結果ではなかったが、本当に運がよかった。メンテナンスをしてくれるトレーナーなど、裏方さんのおかげだと思う」と話しました。

一方、5年連続の日本一とリーグ連覇を目指すチームが4位にいる現状について「なかなか厳しい状況だが、逆境の中でなんとか頑張ろうと思ってプレーしている。最後まで厳しい状況の中で戦って、自分の成長につなげていきたい」と力を込めていました。