5月に沖縄県内で予定されている東京オリンピックの聖火リレーについて、国の「まん延防止等重点措置」の適用を踏まえ、沖縄県などは沖縄本島の公道を走るコースをすべて中止する方向で調整を進めていることがわかりました。

東京オリンピックの聖火リレーは、沖縄県内では5月1日と2日に14の市町村を走るルートで実施する計画が示されていますが、国の「まん延防止等重点措置」の適用を受け、沖縄県や地元の市町村、それに大会組織委員会が計画の見直しを進めています。

このなかで聖火リレーのルートにあたる沖縄本島の11の市と町の中に重点措置の対象となる9つの市が含まれることから、沖縄本島の公道を走るルートはすべて中止する方向で調整を進めていることが大会関係者への取材でわかりました。

沖縄本島では、その代わりとして5月1日と2日、それぞれの終着点となっている名護市の名護市民会館と糸満市の平和祈念公園の2つの会場にリレーを集約したうえで、無観客で実施する案を検討しているということです。

一方、離島の石垣市、宮古島市、それに座間味村は予定どおり、公道で実施する方向で調整を進めています。

大会組織委員会などは16日にも、こうした方針を公表する見通しです。