東京オリンピックの開幕まで100日となる14日、野球日本代表の稲葉篤紀監督がヤクルト対DeNAの試合を視察し、2打席連続ホームランを打ったヤクルトの山田哲人選手について「このまま調子を戻して乗っていってほしい」と復調に期待を寄せました。

稲葉監督は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて昨シーズン見合わせていたプロ野球の視察を14日から再開し、14日夜は神宮球場で行われたヤクルト対DeNAの試合に訪れました。

これまでの日本代表で主力の1人だったヤクルトの山田選手は、開幕直後は下半身のコンディション不良で欠場する試合もありましたが、今夜の試合には3番セカンドで出場し、第3打席に3号ツーラン、続く第4打席に4号ソロホームランを打つ活躍を見せました。

稲葉監督は「非常に心配している選手の1人ではあったが、視察に来たタイミングでホームラン2本を見られたのは何かの縁なのかなと思う。彼らしいバッティングを久しぶりに見られたので、このまま調子を戻して乗っていってほしい」と復調に期待を寄せました。

山田選手は「代表に選ばれたいという気持ちがあるので、結果が出てよかった。オリンピックの緊張感の中でプレーして勝ちたいという思いはすごくある」と話していました。

また、稲葉監督はきょう3打数2安打1打点と活躍したヤクルトの4番でサードの村上宗隆選手についても「本当にすばらしい選手に成長してきた。あの若さで落ち着いてプレーできて、スイングスピードも速く選球眼もある。非常に期待の持てる選手の1人だ」と高く評価していました。