東京オリンピックの開幕まで100日となった14日、陸上やレスリングの日本代表選手が着用する競技用のユニフォームが発表され、レスリング男子で金メダルが期待される文田健一郎選手は「東京を最高の舞台にできるようにしたい」と意気込みを話しました。

オリンピックの日本代表選手が大会期間中に試合で着用するユニフォームは、競技ごとにメーカーが異なり、14日は都内で、同じメーカーが制作した陸上やレスリング、野球など7つの競技のユニフォームが発表されました。

いずれの競技も朝日をイメージした鮮やかな赤を基調としたユニフォームで、レスリングやバレーボールでは斜めの線が何重にも重なってデザインされ、多くのアスリートの思いが重なっていく様子や多様性を表現したということです。

会場にはレスリング男子の文田選手やハンドボール女子の原希美選手など5人の選手が姿を見せ、それぞれ自分の競技のユニフォームに初めて袖を通しました。

代表に内定し金メダルが期待される文田選手は「実際の着心地以上に、改めて気が引き締まる思いがしました。あと100日、東京を最高の舞台にできるようにモチベーションを高めていきたい」とオリンピック本番への決意を話しました。

また、女子日本代表のキャプテンを務める原選手は「オリンピックで結果を残すことでハンドボールにもっと注目してもらえるよう頑張りたい。残りの期間、組織力や機動力に磨きをかけて、チームの一体感をさらに上げていきたい」と話していました。

一方、陸上男子短距離で代表選考会となる日本選手権を6月に控える桐生祥秀選手は、オンラインで参加し「100日前とはいえ、僕はまだシーズンも始まっていないので、まずは初戦のことを意識したい。冬の間はスタートから中盤にかけての加速を意識してやってきたので、その成果を出せるようしっかり集中していきたい」と意気込んでいました。