鹿児島県十島村では、4月9日の夜以降、震度1以上の体に感じる地震が200回以上観測され、悪石島では震度4の揺れを4回観測しました。10日に村からフェリーで鹿児島市に到着した住民たちは、今後への不安などを話していました。

気象台によりますと、鹿児島県では今月9日の夜遅くからトカラ列島近海を震源とする地震が相次いでいて、十島村の悪石島では12日午前11時までに震度4の揺れを4回観測しました。

また、悪石島と小宝島で震度3の揺れを合わせて15回観測するなど、体に感じる震度1以上の地震は208回に上っています。

11日午後6時すぎ、鹿児島港には十島村からのフェリーが到着しました。

悪石島から病院へ通うために来たという56歳の男性は「おととい朝の震度4の揺れが、いちばん強く、横揺れが10秒くらい続きました」と振り返りました。

そのうえで「地震があるたびに目が覚めて眠れませんでした。20年ほど前の震度5強の地震では島民が避難しましたが、そうならないようにと願っています」と話していました。

トカラ列島近海では、過去にも数日間にわたって地震が相次いで発生したことがあり、気象台は今後も揺れが続くおそれがあるとして注意を呼びかけています。