センバツ高校野球は、28日、準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出そろいました。このうち滋賀の近江高校は、センバツ高校野球に補欠校から出場したチームで初めてベスト4進出となりました。

近江は、京都国際高校がチーム内で新型コロナウイルスの感染が広がったことを理由に大会への出場を辞退したため、開幕直前に近畿地区の補欠1位から出場が決まりました。

出場決定からわずか3日後に行われた1回戦で長崎日大高校に延長13回、タイブレークの末6対2で勝って、2回戦に進みました。
2回戦は福島の聖光学院に7対2で勝利。
そして28日の準々決勝は、金光大阪高校に6対1で勝って滋賀県勢で初めて準決勝に進みました。

高野連=日本高校野球連盟などによりますと、ことしで94回目を迎えたセンバツ高校野球では、出場を辞退したチームに代わって補欠校が出場したケースが過去12例あるということです。

このうち1935年の愛知の中京商業、1952年の長崎商業、1992年の兵庫の育英高校はベスト8まで勝ち進み、その他の9校は、初戦で敗退しました。

このため近江は、補欠校から出場したチームで初めてベスト4に進み、最高の成績を残すことになりました。

近江高校は、30日の準決勝第1試合で浦和学院と対戦します。

また同じく30日に行われる準決勝第2試合では国学院久我山高校と大阪桐蔭高校が対戦します。