東京で開かれている卓球の全日本選手権は、女子ダブルスの準々決勝が行われ、伊藤美誠選手と早田ひな選手のペアと石川佳純選手と平野美宇選手のペアがともにベスト4に進みました。

東京体育館で開かれている卓球の全日本選手権は大会5日目の28日、女子ダブルスの準々決勝が行われました。



4連覇を目指す伊藤選手と早田選手のペアはともにカットマンの佐藤瞳選手と橋本帆乃香選手のペアと対戦しました。



伊藤選手と早田選手のペアは相手が返しづらい場所に打つ正確なフォアハンドでポイントを重ねて11対6で取りました。



その後も伊藤選手のサーブで先手を取って早田選手が決める攻撃などで相手を圧倒して2ゲームを連取し、ゲームカウント3対0のストレート勝ちで準決勝に進みました。

また、銀メダルを獲得した東京オリンピックの団体でペアを組んだ石川選手と平野選手は国際大会で優勝経験もある長崎美柚選手と木原美悠選手のペアと対戦しました。



勝負は最終の第5ゲームにもつれましたが、石川選手と平野選手は互いに厳しいコースに打ってラリーで上回るなど序盤からポイントを重ねて11対3で取り、ゲームカウント3対2で競り勝ちました。



男子ダブルスの準々決勝は、去年の世界選手権銅メダルの宇田幸矢選手と戸上隼輔選手のペアが3対2、張本智和選手と森薗政崇選手のペアも3対2といずれもフルゲームの末に競り勝って、ベスト4進出を決めました。



男女ダブルスの準決勝と決勝は29日に行われます。

伊藤美誠「『いい感じ』あしたも楽しみ」

伊藤美誠選手は、準決勝進出を決めたダブルスについては「自分たちのやるべきことをやって、よさを出せれば絶対に勝てると信じてプレーした。早田選手とは『いい感じだね』と話をした。だんだん、よくなっているので、本当にあしたも楽しみだ」と話しました。

早田ひな「細かい部分の調整がよかった」

早田ひな選手は、ダブルスの準々決勝について「攻めるところ、つなぐところ、どのコースが打ちやすいとか、伊藤選手と話し合って入れたので、そこは完璧にできた試合だ。自分たちが力まずに、しっかりコース突いたり、変化をつけたり、打つだけでなく、細かい部分の調整がよかった」と振り返りました。



また、シングルスについては「日本代表の選考会で負けていた相手なので、チャレンジャーな気持ちで1本目から頑張った」と話しました。



29日に向けては「ダブルスは伊藤選手と、どんなプレーで戦術を決めていくか、話して試合に入りたい。シングルスの相手は知っている後輩なので、お互いに100%の力が出せるように頑張りたい。相手は向かってくるので、自分を見失わずに1本1本頑張りたい」と意気込んでいました。