北京オリンピックに出場するアイスホッケー女子の日本代表メンバーが28日、大会本番の会場で初めてとなる練習に臨み、3大会連続でキャプテンを務める大澤ちほ選手が「ピョンチャン大会からの4年間で積み重ねてきたものを出せるように調整していきたい」と初戦に向けた意気込みを話しました。
3大会連続のオリンピック出場となる日本のアイスホッケー女子の代表メンバーは、27日現地に入り、目標に掲げる初めての決勝トーナメント進出を目指して、28日午後から試合会場で練習に臨みました。
選手たちは、氷の感触を確かめるようにリンクに入ると、連続パスからシュートにつなげる動きの確認や、守備から素早く攻撃に切り替える連携のチェックなど、実戦的な練習を繰り返しました。
このうち大澤選手は、持ち味のキレのあるスケーティングでゴールに攻め込み、正確なシュートを決めるなど、調子のよさを伺わせていました。
大澤選手は「いよいよだなと実感がわいてきた。この会場のリンクはやや狭くて氷もやわらかく、とても暑く感じたが、これからの練習で徐々に慣れていきたい。ピョンチャン大会からの4年間で積み重ねてきたものを出せるように調整していきたい」と本番に向けた意気込みを話していました。
チームは、今月31日にソチ大会で銅メダルを獲得したスイスと練習試合を行ったあと、オリンピック開幕前日の来月3日に予選リーグの初戦でスウェーデンと対戦します。
飯塚監督「初戦の入り方が最も大事」
飯塚カ祐司監督は、現地入りしてから初めての氷上練習を終えて「いよいよオリンピックが近づいてきたなと実感した。選手たちは、ギリギリまでしっかりと国内で調整してきたので、きょうも動きは悪くなかったし、いつも通りの練習ができた。今月31日にはスイスとの練習試合があるのでしっかり調整して本番を迎えたい」と話しました。
そのうえで、初戦のスウェーデン戦に向けて「オリンピックでまだ予選リーグを突破できていないが、初戦の入り方が最も大事だと思っている。3大会連続出場の久保英恵選手や大澤ちほ選手を中心にいい試合をしてほしい。相手はディフェンスに隙をつける部分があるので、1対1の局面で負けず、粘り強く得点をねらうホッケーをしてほしい」と話していました。