男子ゴルフの海外メジャー大会、マスターズ・トーナメントで優勝した松山英樹選手が、帰国してリモートで記者会見を開き「ニュースを見るたびに、すごいことをしたんだなと実感している」と述べ、日本選手として初めて海外メジャーを制した快挙を振り返りました。

松山選手は、11日までアメリカで行われたマスターズ・トーナメントで初優勝し、日本の男子選手として初めて海外メジャーを制覇する快挙を成し遂げました。

大会後に帰国した松山選手は14日、リモートで記者会見を開き「マスターズは最高の舞台だと思う。日本に帰ってきていろいろなニュースを見るたびにすごいことをしたんだなと実感している」と喜びを語りました。

そのうえで、マスターズでの勝因については「練習で『いけるかな』という気持ちになれたことが大きかったのではないか。スイングの感触がよく、ミスしても怒らずにやってきたことを信じてやろうと、いいプレーをすることだけを考えていた」と振り返りました。

また、今後については「今までにない感情をまだ感じているので、もう少し余韻にひたりながら、ゴルフをする時間がきたときにしっかり目標を立てたい。子どもたちの目標になるためにも、10年、15年と長く第一線で活躍できるよう頑張りたい」と話していました。

一方で、14日で100日となった東京オリンピックについても「無事開催されれば、金メダルを目標に頑張りたい」と意気込みを語りました。

松山選手は、日本で休養したあと来月、アメリカツアーに復帰する予定です。

同じ学年の石川 遼「勇気づけられた」

男子ゴルフの海外メジャー大会、マスターズ・トーナメントで初優勝を果たした松山英樹選手について、同じ学年の石川遼選手は、「本当に歴史的な瞬間でとにかく勇気づけられたし自分のモチベーションにもなる」と快挙をたたえました。

15日から三重県桑名市で行われる国内男子ゴルフのことしの開幕戦に出場する石川選手は、14日の練習後に取材に応じました。

この中で、同じ学年の松山選手のマスターズ優勝という快挙について「本当に歴史的な瞬間で、とにかく勇気づけられたし、自分のモチベーションにもなる」とたたえました。

みずからもアメリカツアーに挑戦したことがある経験を踏まえ「英樹ができたからといって日本人もできるんだという話ではないと思う。彼の努力と判断力、自分が進んでいくべき道を判断するセンスなどいろいろな要素があっての優勝だと思います」と、冷静に分析していました。

そのうえで、「日本の子どもたちが自分に続いてくれればとコメントしていたが、自分も勇気づけられた1人で、簡単ではないが続けるように頑張りたい」と話していました。