新型コロナウイルスの感染拡大により、公園内の周回コースで行われた大阪府での聖火リレーは14日夕方、最終ランナーがゴールし、2日間の日程を終えました。聖火は15日、徳島県に引き継がれます。

公道での実施が中止された大阪府での聖火リレーは、2日目の14日も大阪 吹田市の万博記念公園に設けられた周回コースで、一般の観客を入れずに行われました。

14日は泉佐野市や岸和田市など9つの自治体を走る予定だった82人のランナーが聖火をつなぎ、最終ランナーは大阪市内を走る予定だった元競泳選手の島津眞理さん(58)が務めました。

島津さんは41年前のモスクワオリンピックへの出場が有力視されていましたが、東西冷戦を背景に日本が大会をボイコットしたため、出場の夢はかないませんでした。

今は障害がある子どもに水泳を教える活動をしていて、応援に訪れた関係者が見守る中、「太陽の塔」の前のゴールに到着し、聖火皿に火を移して、大阪での聖火リレーが終了しました。

島津さんは「オリンピックに出ることはできませんでしたが、今回、聖火ランナーを務めることができ、子どもたちに諦めないことの大切さを伝えられたと思います」と話していました。

関西で和歌山、奈良、大阪とリレーされた聖火は15日、四国・徳島県に引き継がれます。