東日本大震災から10年1か月となる11日、岩手県釜石市の人たちは津波が到達した高さを後世に伝えようと、目印となる桜を植えました。

桜を植えたのは、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた釜石市鵜住居地区の町内会の人たち、およそ50人です。

植樹は、東京のNPO法人の協力を得て地区の小学校前ののり面で行われ、参加者たちは津波が押し寄せた高さと同じ海抜およそ11メートルの地点に「エドヒガンザクラ」の若木を次々と植えていきました。

エドヒガンザクラは樹齢が長く、津波の教訓が後世にいつまでも伝えられるようにという思いが込められています。

1歳の娘と植樹をした30代の女性は「桜がうまく成長して、津波が到達した地点の目印になってくれればいいと思います。子どもはまだ小さいので、成長したときにちゃんと分かるようになってほしいと思います」と話していました。