北京オリンピック開会式 あなたはどう見ましたか?2月5日 17時44分
冬の北京オリンピックの開会式が4日行われました。4年に1度の冬の祭典のセレモニー、あなたはどんな印象を受けましたか?
この記事の内容
▽SNSの反応は
▽“オリンピックお兄さん”も注目
▽「外交的ボイコット」の影響は
▽見えた中国の戦略
(ネットワーク報道部記者・松本裕樹、鈴木彩里)
チャン・イーモウ監督の世界観に注目集まる
開会式の演出の総監督を務めたのは中国を代表する映画監督のチャン・イーモウさん。カンヌやベルリン、ベネチアの映画祭で、グランプリを含む多くの賞を受賞した監督は会場のスタジアムに透明な氷を模した1万1600平方メートルのLEDスクリーンを敷いて幻想的な映像を次々と映し出しました。
ツイッターより
「ただただすばらしかったです」
「金かけているし、CGもきれい。映画監督が総合演出していて統一感がとれている。冬季らしい落ち着いた演出」
「映画監督らしい演出って感じ。夏のお祭り感もあれもあれでよかったんだけど。スタジアムクラスのショーの演出にたけている人が欲しかった」
入場行進での注目は
国と地域の選手たちの入場行進では南太平洋のアメリカ領サモアのネイサン・クランプトン選手が上半身裸で旗手を務めました。
「サモアの人、むちゃくちゃ寒そう」
Earlier, Pita Taufatofua of Tonga in the same South Pacific, who marched in Rio de Janeiro, Pyeongchang, and Tokyo in the same South Pacific Tonga dressed as a national costume for three consecutive tournaments, said, "I was away."
Surprising voice to install the torch of the torch
I was surprised on SNS to install it on a huge snowflake made using placards from the countries and regions where the torch with the torch participates.
"After all, that snowflake is the torch !?"
"The last torch was not the ignition, but the torch was inserted. I wonder if this is the first time."
"I thought the placard was wonderful, but the torch pedestal. It was even more wonderful to be
Opening ceremony seen by "Olympic brother"
Kazunori Takishima (45) has visited the Olympic Games venues for the summer and winter for seven consecutive tournaments, from the 2006 Turin Games to last year's Tokyo Games, and calls himself the "Olympic Brother".
Mr. Takishima also said that the production of the torch was the most impressive of the opening ceremonies.
I was surprised at Mr. Takishima's
torch stand.
It was new to attach the torch instead of lighting it.
It is amazing that the torch stand appeared as a part from the beginning.
I wonder how it flew at the end.
There are many places to be worried about, so I would like you to reveal the seeds.
It was an opening ceremony with a sense of excitement and endless topics.
Mr. Takishima, who runs a real estate business in Tokyo, learned the joy of watching sports at the competition venue when he was in his twenties, triggered by figure skating.
I was planning to go to the site including the opening ceremony once I got the ticket, but I gave up because the ticket was not sold to the general public due to the influence of the new coronavirus.
Mr. Takishima has visited the stadium, which was the venue for the opening ceremony at the 2008 Beijing Olympics, many times.
I watched the TV broadcast while remembering the situation at that time.
滝島さん
会場の“鳥の巣”は2008年に熱狂した場所なので、テレビで見ていても胸が熱くなりました。それと同じくらい、自分がそこにいないことが残念で悔しいです。
過去の開会式の思い出を聞くと。
滝島さん
ピョンチャン大会の開会式は本当にすごく寒かったです。4年前のことですが、寒いとしか覚えていません。最後にキム・ヨナさんがフィギュアスケートの衣装で聖火をともしたことだけは覚えています。それも『寒そうだなぁ』ということで。室内でぬくぬくして開会式を見るのもいいかと思いました。
「外交的ボイコット」の影響は
今回の開会式はアメリカなどが新疆ウイグル自治区などでの人権侵害を理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行う中での開催となりました。
オリンピックと政治をテーマにした著者があり、外交問題に詳しい慶応大学名誉教授の池井優さんは開会式について「外交的ボイコット」による影響は限定的だったとみています。
慶応大学名誉教授 池井優さん
オリンピックが政治・外交の道具として使われた最大の例は1980年の夏のモスクワ大会と考えます。アメリカの呼びかけで日本や西ドイツなど多くの西側国家がボイコットしました。それと比べて今大会は選手団が派遣されているほか、新型コロナの世界的な感染拡大もあり各国の首脳が現地入りしない理由も示しやすかったと思います。
そのうえで開会式では中国がアメリカなどを刺激しないよう配慮をみせる演出が随所で見られたといいます。
池井名誉教授
会場では台湾選手団の入場行進の際、『中華台北』と紹介して妥協する形を見せていました。演出面ではジョン・レノンさんの代表曲「イマジン」を使うなど、オリンピックは愛と平和の祭典であるというメッセージを強調しているように感じました。
見えた中国の戦略
また多文化社会論が専門の青山学院大学の飯笹佐代子教授は2008年の夏の北京オリンピックと比較して国威発揚につながるような明らかな演出は一見、抑えられていたと指摘しています。
青山学院大学 飯笹佐代子教授
2008年の大会と同じ映画監督のチャン・イーモウさんの演出でしたが、幻想的な映像と子どもを多用した演出でグローバルな発信に努めている印象を受けました。また式典自体はコンパクトにまとまっていました。
一方で、聖火リレーの最終走者をいずれもスキー競技に出場する漢族の男性選手とウイグル族の女性選手が務めたことについて中国側の強いメッセージを感じたといいます。
飯笹教授
洗練されたセレモニーの最後にウイグル族の選手を聖火ランナーに据えることで世界各国からの批判を払拭し、民族の共生を掲げる狙いがあったと思います。中国のしたたかな戦略がかいま見えた象徴的な場面と感じました。
これから競技が本格化!選手の奮闘に期待
北京オリンピックは今月20日まで17日間にわたって7競技、史上最多となる109の種目が行われます。コロナ禍での開催となりますが、開会式を終え、熱戦に期待する声が聞かれました。
ツイッターより
「出場される選手の皆様!安全第一で熱い試合を楽しみにしています」
「スポーツ観戦すきすきなのでこれから楽しみ」
「土日はずっと見れるけど、平日は仕事で見られないのが残念」
先ほど登場の“オリンピックお兄さん”も。
滝島さん
現地に行けない悔しさはこの開会式かぎりで考えるのやめます。ここからは応援モードになって選手にエールを送りたい。