北朝鮮が弾道ミサイルなどを相次いで発射する中、アメリカ国務省は、今月12日にハワイで日米韓3か国の外相会談を開くと発表し、北朝鮮への対応をめぐって意見が交わされることになりました。

アメリカ国務省は4日、ブリンケン国務長官が今月12日に▽日本の林外務大臣と▽韓国のチョン・ウィヨン外相をハワイに招き、日米韓3か国の外相会談を開くと発表しました。



会談では、▽北朝鮮の核・ミサイル開発による脅威や▽地球規模の課題への対応をめぐり、3か国の連携を強化するため意見が交わされるとしています。



北朝鮮は1月の1か月間で7回ミサイルを発射し、このうち30日にはアメリカ軍基地があるグアムにも届く、射程が最大で5000キロに達するとみられる中距離弾道ミサイル「火星12型」を発射しました。



アメリカは、北朝鮮の一連のミサイル発射は国連安全保障理事会の決議違反だと非難する一方、非核化に向けた米朝対話の再開に応じるよう呼びかけていますが、北朝鮮は呼びかけに応じず、事態打開の糸口は見いだせていません。



また国務省は、これに先立ってブリンケン長官が今月9日から12日の日程でオーストラリアを訪問し、日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国で作る「クアッド」と呼ばれる枠組みの外相会合に出席することを明らかにしました。