ASEAN=東南アジア諸国連合のことしの議長国を務めるカンボジアは、延期になっていた外相会議を来月16日から2日間の日程で開催する方針を明らかにしました。混乱が続くミャンマーをめぐる対応などについて協議する見込みです。

ASEANは今月18日から19日にカンボジア北部のシェムリアップで外相会議を開く予定でしたが、ことしの議長国のカンボジアは開催直前になって延期を発表していました。



これについてカンボジア外務省は29日、来月16日と17日の日程で会議を開催する方針を明らかにしました。



会議では、クーデターで実権を握ったミャンマー軍と民主派との対話を仲介するASEANの特使の派遣といったミャンマー対応などについて意見が交わされる見込みです。



ASEANは、ミャンマー軍が民主派への弾圧を続けていることなどから首脳会議への軍トップの出席を認めていませんが、首脳会議へのミャンマーの復帰を目指すカンボジアのフン・セン首相は、ミャンマーを訪問し、軍トップと会談するなど独自の外交を進めてきました。



これに対してほかの加盟国からは反発も出て、ミャンマー対応をめぐって加盟国の姿勢が異なったことが外相会議の延期に影響したとみられています。