アメリカの電気自動車メーカー、テスラの先月までの3か月間の決算は、半導体不足の影響を抑えて販売台数を増やせたことから、売り上げ、最終的な利益がともに過去最高を更新しました。

テスラが26日に発表した去年10月から先月までの3か月間の決算によりますと、世界全体での販売台数は前の年の同じ時期と比べて、およそ1.7倍の30万8650台となりました。



この結果、売り上げは177億1900万ドル、日本円にして2兆円余りと、前の年のおよそ1.6倍になったほか、最終的な利益も23億2100万ドル、日本円で2600億円余りと、前の年の8倍を超える伸びで、いずれも過去最高を更新しました。



会社では新型コロナウイルスの影響で、生産に欠かせない半導体が不足したものの、代わりの製品を調達するなど影響を抑えたことで販売台数を増やせたとする一方で「サプライチェーンの混乱が原因で工場をフル稼働させることができない状況は、ことしいっぱい続くだろう」としています。



ことしはアメリカのフォードなどに加え、韓国のヒョンデ自動車なども新しい電気自動車をアメリカ市場に相次いで投入する計画で、競争が激しくなりそうです。