イギリスで新型コロナウイルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などで繰り返しパーティーが開かれていた疑惑をめぐってジョンソン首相は辞任する考えがないことを改めて示しました。ただ近く公表される見通しの政府の調査の結果次第では首相の責任を問う声が一段と高まることも予想されます。

イギリスでは新型コロナの感染対策で厳しい規制が続いていたおととしから去年にかけて政府関係者が首相官邸などで繰り返しパーティーを開いていた疑惑が伝えられ、ジョンソン首相もおととし5月に官邸の庭で開かれたパーティーへの参加を認め謝罪しています。



しかしジョンソン首相は26日、議会で一連の疑惑をめぐる責任を野党党首から問われたのに対し「これまで難しい決断を迫られても正しい選択をしてきた。これからもこの仕事を続けていく」と述べ、辞任する考えがないことを改めて示しました。



一連の疑惑をめぐっては25日、ロンドン警視庁が捜査に着手したことを明らかにしたほか政府の高官による調査も進められていて、近く結果が公表される見通しです。



ジョンソン首相に対しては与党・保守党内からも辞任を求める声があがっていて、政府の調査や警察の捜査の結果次第では責任を問う声が一段と高まり党内で党首の信任投票を求める動きが一気に強まる可能性も出ています。