AFP通信は、西アフリカのブルキナファソで軍の兵士が大統領を拘束したと伝えました。イスラム過激派組織によるテロや襲撃が相次ぐ中、国内では政府の対応に不満が高まっていて、今後、過激派組織の封じ込めに影響が出ることが懸念されます。

AFP通信によりますと、ブルキナファソの首都ワガドゥグにある大統領の住居近くで23日、銃撃戦があり、カボレ大統領が軍の兵士に拘束されました。



現地からの映像には、銃撃戦に巻き込まれたとみられる数台の車両が窓ガラスなどを撃ち抜かれた状態で停車している様子がとらえられています。



ブルキナファソでは、過激派組織IS=イスラミックステートや国際テロ組織アルカイダにつながる武装勢力によるテロや襲撃が繰り返され、多くの人が犠牲となっていて、政府の対応は不十分だとして不満が高まっていました。



AFPの取材に応じた兵士の1人は、武装勢力と戦うための十分な装備を確保するよう政府に求めていると話したということです。



ブルキナファソが位置するサハラ砂漠以南のサヘル地域は、過激派組織の台頭が脅威となっていて、政治の混乱が広がり、過激派組織の封じ込めに影響が出ることが懸念されます。