入管施設に収容されていたスリランカ人女性が死亡した問題で、野党議員が懇談会を開き、政府が開示した、女性の施設内での映像も踏まえ、今の国会で、政府に対し入管制度の抜本改革を迫っていく方針を確認しました。

名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題をめぐり、政府は先月、衆参両院の法務委員会の理事らに対し、女性の施設内での様子を写した映像を開示しました。



21日、国会内で開かれた、野党の議員でつくる懇談会で、映像を見た議員らは「適切な医療を受けられず衰弱している様子が痛ましかった」とか「施設の職員は、女性が施設を出るために病気と偽っているのではないかと疑っているように感じた」などと説明しました。

会合には、ウィシュマさんの妹のポールニマさんも出席し「病院に行きたいと求める姉の声は無視された。二度とこのようなことが起きないようにしてほしい」と話していました。



そして、議員懇談会は今の国会で政府に対し、入管制度の抜本改革を迫っていく方針を確認しました。