菅内閣の発足から半年となったことについて菅総理大臣は、記者団に対し新型コロナウイルスの感染拡大の収束に全力をあげるとしたうえで、デジタル改革やグリーン社会の実現などの課題で結果を出していくと決意を示しました。

去年9月に菅内閣が発足してから、16日で半年となりました。

菅総理大臣は16日午前、総理大臣官邸で記者団に対し「毎日、全力投球で取り組み、あっという間の半年だった。新型コロナウイルスの感染拡大を食い止め、国民の皆さんに安心できる日常を一日も早く取り戻すことを最優先で取り組んできた」と述べました。

そして「例えば携帯料金は値下げに向けて競争が始まっている。不妊治療も助成を大幅に拡大し、ことしに入って1割以上、2割ぐらい患者が増えていると報告を受けた。政策を国民の皆さんにスピード感をもってお届けできたのではないか」と述べました。

そのうえで、菅総理大臣は「ポストコロナで日本が経済的にも活力を取り戻して成長するよう、デジタルやグリーン、地方の活性化にしっかり取り組んでいきたい。『働く内閣』として、こうした問題にひとつひとつ結果を出していきたい」と決意を示しました。

一方、ことし秋までに行われる衆議院選挙をめぐり、記者団が「与党内から春から夏にかけての解散論が出ているが」と質問したのに対し、菅総理大臣は「私は常に申し上げているように、仕事をしっかり行っていきたいと思っている。ただ秋までの任期なので、そこは情勢を見て考えていきたいと思う」と述べました。

河野規制改革相「『菅カラー』 着々と動いている」

河野規制改革担当大臣は閣議のあとの記者会見で「『早いな』という感じがする。『菅カラー』を出してスタートしデジタルも着々と動いているし、2050年のカーボンニュートラルは、国際的にもいよいよ日本が評価されていると思う。しっかりと政権が掲げた政策を実現できるように頑張っていきたい」と述べました。

平井デジタル改革相「スピードは緩められない」

平井デジタル改革担当大臣は閣議のあとの記者会見で「ことし9月にデジタル庁を発足させるため一心不乱にやってきた。世の中全体のデジタルに対する理解は徐々に進んでいるし、マイナンバーカードも本格的に国民が持とうと思い始め、ある意味で潮目が変わった。デジタル化の問題で日本が遅れていることは明らかなのでスピードは緩められない」と述べました。

自民 二階幹事長「しっかりした運営されている」

自民党の二階幹事長は記者会見で「菅総理大臣のリーダーシップによって大変しっかりした運営がされ、われわれは安心し信頼して内閣を支持していけるという自信を持っている次第だ。これからも油断なく、しっかり頑張っていきたい」と述べました。

公明 山口代表「与党としてバックアップする」

公明党の山口代表は記者会見で「携帯電話料金の引き下げなどわかりやすいテーマを掲げて大変いい滑り出しだったほか、新型コロナウイルスへの対応をめぐって一旦落ちた支持率も回復傾向となった。国民の最大の関心事は新型コロナ対応であり着実に成果を出していく取り組みが大事だ。総務省などの不適切な事態もあったので国民の信頼を回復できるよう与党としてもバックアップしていきたい」と述べました。