仏の教会襲撃事件 容疑者の男 入国後数日以内に犯行か10月31日 8時41分

フランス南部の教会で男女3人が男に刃物で襲われて死亡した事件で、北アフリカのチュニジア出身の容疑者の男は、フランスに入国して数日以内に犯行に及んだとみられることが分かりました。捜査当局は、入国のいきさつや動機の解明を進めています。

フランス南部ニースの教会で29日、40代から60代までの男女3人がチュニジア出身の男に刃物で襲われて死亡した事件で、検察は、イスラム過激派の思想の影響が強いテロ事件とみて捜査しています。



これまでの調べで男は、9月にチュニジアをボートで出国したあと、イタリアを経てフランスに入国したことがわかっています。



これについてダルマナン内相は、30日、男がフランスに入って数日以内に犯行に及んだとみられることや、難民申請などの手続きはしていなかったことを明らかにしました。



男の家族はロイター通信の取材に対して、仕事を得て将来を築くために移住したと話していて、検察は入国のいきさつや動機の解明を進めています。



一方、現地のメディアは検察が別の男2人を新たに拘束したと伝えていて、容疑者の男との関わりを詳しく調べているとみられます。



事件を受けてフランス政府は30日、予備役の兵士を動員して国内の警備体制を強化することや監視態勢が整うまでの間、国外にあるフランス人学校を閉鎖することなどを発表し警戒を強めています。

容疑者の男の兄「弟は仕事を得て将来を築くために移住」

A man detained for attacking three men and women in a church in Nice, southern France, lived with his family in Sfax, central Tunisia, before moving to France.



The man's brother told Reuters, "My brother moved to get a job and build his future. When he last called, he said,'I don't know anyone, so I spend the night on the stairs. I'm looking for a Tunisian to find a job in the morning. "



On top of that, he says he thinks he was just there at the scene of the incident.