鹿児島県の種子島では、早くも新茶の摘み取りが始まりました。

種子島では、温暖な気候を生かしおよそ137ヘクタールの畑で茶が栽培されています。

ことしは先週金曜日から新茶の収穫が始まり、西之表市古田地区の茶畑では生産者が大型の機械を使って新芽を摘み取る作業を行っていました。

収穫されたのは「松寿」と呼ばれる島独自の品種で、まろやかで甘みのある香りが特徴だということです。

また、工場では摘み取られた茶葉を蒸すなどの作業が行われ、新茶のみずみずしい香りがたちこめていました。

種子島茶生産組合の下嶋豊美組合長は「新型コロナウイルスの影響で消費が伸び悩んでいますが、巣ごもりの間においしいお茶を飲んで家族団らんのひとときを過ごしてもらいたい」と話していました。

種子島での新茶の摘み取りは、来月下旬まで行われるということです。