吉野川の美しい渓谷で知られる徳島県三好市の大歩危峡に、およそ100匹のこいのぼりが飾られ、訪れる人たちを楽しませています。

こいのぼりは、大歩危峡で川下りの遊覧船を運航する会社が観光客などに楽しんでもらおうと40年ほど前から毎年、春の観光シーズンに飾りつけています。

こいのぼりは当初10匹程度でしたが、その後、全国各地から使われなくなったものが寄せられ、今では大歩危峡の春の風物詩となっています。

ことしも吉野川から20メートルほどの高さにかけられた4本のワイヤーロープにおよそ100匹のこいのぼりが飾られ、ゆうゆうと泳いでいます。

遊覧船の会社によりますと、コロナ禍で激減していた観光客も少しずつ戻ってきているということで、訪れた人たちは春の風を受けて泳ぐこいのぼりを見上げながら川下りを楽しんでいました。

島根県から訪れた女性は「初めて来ましたがたくさん泳いでいてびっくりしました。川下りも楽しかったです」と話していました。

大歩危峡のこいのぼりは5月いっぱい飾られています。